サークル・史の会

令和6年七福神めぐり

谷中七福神めぐり

〖日 時〗 2024年1月8日(月・祝日) 午後1時~4時30分
〖集 合〗 JR田端駅・北口改札口
〖参 加〗  22名
〖歩行距離〗約6㎞
〖天 候〗 晴れ
〖幹 事〗 笛木 隆雄
〖コース〗 田端駅➡東覚寺(福禄寿)➡青雲寺(恵比寿)➡修性院(布袋尊)➡長安寺(寿老人)
      ➡天王寺(毘沙門天)➡護国院(大黒天)➡弁天堂(弁財天)➡上野駅

正月恒例の七福神めぐり。今年は北区、荒川区、台東区に点在する7寺院をめぐる谷中七福神です。始まりは約250年前、それぞれの神を七福神として祀った創始者が上野比叡山の開祖、慈眼大師天海僧正であるということから、江戸時代に始まった最古の七福神詣といわれています。

・最初に訪れたのは東覚寺です。延徳3年(1491)に源雅和尚が神田筋違に創建し、この地へ移転したといいます。門前の左右に立つ、全身に赤い紙が貼り付けられた赤紙仁王が有名です。

本堂に鮮やかな緑色の衣を身に付けた福禄寿像が祀られています。

・次に訪ねたのは青雲寺です。江戸時代に花見の場所として賑わったことから、「花見寺」とも呼ばれていました。境内には滝沢馬琴の筆塚の碑など多くの文人碑が残っています。

本堂には大きな鯛を抱えた恵比寿像が祀られています。

・3番目に訪ねた修性院は、ピンクの外壁に楽しい布袋尊のイラストが描かれています。この寺院も江戸時代には自然に囲まれ、草花を数多く植えた庭園があったといいます。

本堂には巨大で迫力満点の布袋尊像が祀られています。

・次に長安寺を訪れました。創建は寛文9年(1669)とされていますが、これよりはるか以前の鎌倉・室町時代の板碑が残されており、台東区の有形文化財になっています。

本堂に黒い木像の寿老人が祀られています。

・天王寺は谷中霊園の一角にあります。江戸時代には広大な境内地を有し、富くじでも賑わいました。また、近くに幸田露伴の『五重塔』のモデルとなった五重塔跡が残っています。

毘沙門天は山門をくぐった右手の毘沙門堂(下の写真)に祀られています。

毘沙門天像ですが、暗いためあまりよくわかりません。    

・次に寛永寺の子院のひとつである護国院を訪ねました。本堂は釈迦堂とも呼ばれ歴史のある建物です。本堂に祀られている大黒天画像は三代将軍徳川家光から寄贈されたと伝えられています。

大黒天木像と同画像です。

・最後に不忍池弁天堂を訪れました。琵琶湖竹生島の宝厳寺(ほうごんじ)に見立てて建立されたお堂です。本尊の秘仏弁財天のご開帳は年1日、9月に行われる「巳成金(みなるかね)大祭」の日です。

弁財天ゆかりの琵琶の碑です。                  


・七つの寺院にはそれぞれ歴史があり、興味が尽きませんでした。田端駅からスタートし、途中谷中銀座や谷中霊園を散策し、上野不忍池でゴールイン。古き良き時代の下町情緒が随所に感じられるコースでした。