2017年
2017.11.19 第626回学習会「朝河貫一の生涯と近代日本の歩み」
会場:亀戸カメリアプラザ6階第3研修室 13:30~16:30
天気:(気温12℃/6℃)
参加人数:28名
20世紀前半アメリカ東部を拠点に活躍した歴史学者・朝河貫一の事績と当時の世界情勢について解説した。日本と欧米の比較法制史を専門とし、また愛国者でもあった朝河は、日清・日露戦争の勝利に浮かれた挙句に国際社会から孤立していく日本の行く末を早くから憂い、言論弾圧の影響のない海外から警鐘を鳴らし続けるもその甲斐なく、日本は大東亜戦争への道をひた走ることになる。敗戦後に日本の天皇制が存続できたのは、朝河の天皇制と民主主義の結合に関する論文をときのアメリカ政府が参考にしたためとも言われている。朝河の『民主主義とは畢竟モラルである』という言葉が強く印象に残った。