2021年
日時:10月17日(日)午後1時30分~午後4時30分
場所:亀戸カメリアプラザ6階第3研修室
発表:佐川圭一
参加:27名
初めに武田信玄の年譜、領地拡大の軌跡について説明した後、以下の点についてお話をしました
1. 武田信玄強さの源
(1)卓越した領国経営(分国法の制定、治水事業、産業振興、商業政策と税制、金山開発)
(2)戦国史上最強とも言われる軍事力(屈指の軍事・外交戦略家、騎馬隊の活躍、強力な家臣団)
2.武田信玄の天下取りとその限界
(1)天下取りを目指していたか(甲陽軍鑑の記載)
(2)武田信玄の上洛作戦とその結末
(3)武田信玄が天下を取る上で足りなかったもの(石高、兵農分離、新たな財源の確保、京へのルート確保保を優先する戦略的対応)
これまでの私には「武田信玄は騎馬隊や軍略を駆使した武将」というイメージが強く、その領国経営にはあまり注目していませんでしたが、今回の発表準備の過程で領国経営にも幅広く優れた手腕を発揮したことがわかりました。また、織田信長に触発されるまで天下取りの可能性に気付くのが遅れたことで、天下取りのための対応(特に京へのルートを確保する戦略的対応)を十分に行いえなかったことが天下取りに至らなかった大きな要因と考えました。今回の発表ではこれらの点を中心にお話をしました。
今後、大河ドラマや映画で武田信玄がまた取り上げられることがあると思います。その時に武田信玄のこのような側面を思い出していただけたら幸いです。当日参加頂きました27名の皆様ありがとうございました。