2021年
日時:11月14日(日)午後1時30分~午後4時30分
場所:亀戸カメリアプラザ6階第3研修室
発表:渡部良雄
参加:26名
江戸の名所といえば、天保7(1836)年に全20冊をもって発刊された「江戸名所図会」に取り上げられた地域と、その後安政3(1856)年から同5(1858)年にかけて歌川広重によって描かれた119景の「江戸名所百景」で取り上げられた地域は、関係しているところが多く、いわば江戸の名所風景を堪能できるものです。
また、明治になって江戸は東京と改称されますが、井上安治の版画集「明治の東京百景」や山本松谷の「新撰東京名所図会」は「江戸名所図会」や「江戸名所百景」で取り上げられた地域に基づき描いている場所もあり、さらに郵便の登場により絵はがきが取り上げられている地域もあります。
今回は、江戸橋付近の兜町鎧橋界隈、京橋付近の三つ橋界隈、昌平橋付近の八ツ小路お茶の水水道橋、上野山下界隈の「江戸の風景」・「明治の風景」・「現在の風景」をご覧いただき、さらに北十間川沿いの「江戸名所百景」で取り上げられた地域の明治から現在までの風景をご覧いただき、東京の近代化さらに現代化の歩みの一端を振り返りました。