サークル・史の会

第677回学習会

「佐久間象山、その生涯・エピソード」

日時 :5月15日(日)午後1時30分~4時30分

場所 :亀戸カメリアプラザ6階第3研修室

発表 :塩崎 昇

参加 :21名

 佐久間象山は54歳で暗殺された。象山は何をしようとしていて、なぜ殺されたのか。犯人はだれ?おおまかな紹介の後、彼の弟子、吉田松陰がペリー艦隊再来の際に密航を企て失敗して、象山に累が及び逮捕されるまで、44歳までの半生を紹介しました。

 23歳の象山は、信州松代藩士として、その才を認められて江戸遊学を許され、日本一の儒学者・佐藤一斎に学ぶ。象山は純粋な朱子学者だった。師の一斎は幕府の学問・朱子学より、内心、陽明学に心酔しており、象山は天下の一斎に反発した。象山の頑迷さは、彼の生涯を時に暗くした。

 29歳、2度目の江戸遊学で「象山書院」を開き、名声を博した。江川坦庵に砲術を学び、深川の下屋敷で砲術教授の看板を掲げると、海舟などが入門した。

 43歳、ペリー来航で、龍馬が入門。老中・阿部正弘に「急務十条」を提出し・堅艦の建造・水軍の調練・砲台の改築・兵制の改正などを進言した。単なる攘夷論ではなく、外国との対等な条件を作るための開港論に根ざしていた。

 関連する人物の紹介、象山のエピソードなど、横道にそれ過ぎて尻切れトンボになってしまい、参加された21名の方にお詫びいたします。