2023年
日 時:2月26日(日)午後1時30分~4時30分
場 所:亀戸カメリアプラザ6階第3研修室
発 表:佐川圭一
参 加:30名
加賀前田家の歴史について「加賀藩の成立と発展」、「幕末・明治維新とその後の動向」を中心にお話しました。 1581年に初代藩主前田利家が織田信長から能登一国23万石を拝領したことで加賀藩の歴史は始まり、1600年には二代藩主利長が120万石を領するに至りました。関ケ原の合戦で領地を切り取る時代が終わり、その後は3代藩主利常、5代藩主綱紀が、将軍家と姻戚関係を結び将軍家の警戒を和らげながら、藩政の充実、文化の興隆に努め、加賀藩は綱紀の時代にピークを迎えました。 幕末・明治維新への対応では多少の混乱はあったものの侯爵家として生き延び、その後十六代当主の利為侯は軍人でありながら文化事業にも力を尽くしました。前田家伝来の文化財保存のため前田育英会を設立するとともに、1930年に本郷から移住した駒場に東洋一と言われた邸宅を建設し民間外交を行いました。その邸宅は、現在駒場公園に「旧前田家本邸」(重要文化財)として残されています。
加賀前田家は全国一の所領を有する大名でありながら、初代藩主利家、鼻毛を伸ばして暗愚を装った三代利常以外あまり知られていませんが、今回ご説明した内容を思い出していただき、時に駒場公園に赴いて16世紀から現代に至る加賀前田家の歴史と前田家の残した文化の香りを感じて頂けたら幸いです。当日参加頂きました30名の皆様ありがとうございました。