サークル・史の会

第712回学習会

「2025大河ドラマ ”べらぼう~蔦重栄華乃夢噺
~” 楽しく見る」 Final シーズン 其の壱 “蔦屋重三郎”


日 時:4月20日(日)午後1時30分~4時30分
場 所:亀戸カメリアプラザ6階第3研修室
発 表:大江 健次

昨年より2025年大河ドラマ「べらぼう蔦重栄華乃夢噺」を楽しく見るため、為政者であった「田沼意次」と「松平定信」について紹介させて頂きました。政策では真逆な両者の時代、狂乱と粛清の時代を「粋」に駆け抜けた「蔦屋重三郎」。大江戸一の歓楽街吉原に生まれ育ち、喜多川歌麿、東洲斎写楽、山東京伝、滝沢馬琴、十返舎一九ら数々の文人、絵師と出会い、育て、育てられ、江戸随一の 名プロデューサーとして才能を開花させます。その生きた時代を見ていきたいと思います

[蔦屋重三郎の真面目なる口上]
大河ドラマが放映開始となり大好評と思いきや、視聴率は低迷し過去最低を記録した「いだてん」を追い抜かすのではと心配しております。
是非、学習会で楽しんで頂き、大河ドラマ「蔦重」を見てちょうだい。




発表はプロジェクターを使用して行います。
ご協力お願いします。
尚、WEBでの参加は見送りさせてください。


[報告]
田沼意次が活躍する「田沼時代」、そして敵対した松平定信が活躍する「定信時代」、この真逆な二
つの時代。この二つの狂乱と粛清の時代を「粋」に駆け抜けた「蔦屋重三郎」について御話をさせて頂
きました。
蔦重は「吉原」に生まれ、「吉原」に育てられます、「吉原」は大江戸一の歓楽街、華やかな遊女達
は見かけであって、実態は「苦界」。こんな吉原を蔦重は本の力で遊女達を幸せにしてやりたいと考え
ました。例え本の夢の中でも幸せになればと思い、本屋を始めたと思います。この苦界の「吉原」、将
来二度と生まれないように遊女そして蔦重も願っていると思います。
私たちは彼女達の思いを忘れてはいけないと思います。そして二度と同じことを繰り返さないよう、
次の世代にも伝え、皆で考えていく必要があると思います。また、この時代に生まれた文化(黄表紙、
狂歌、錦絵)が今日の日本文化を支えていることも忘れては行けないと思います。
当日参加して頂きました37名の皆様ありがとうございました。
大江健次