サークル・史の会

第720回学習会

「諸国の一之宮ー武蔵国一之宮における氷川神社と小野神社」


日 時:12月21日(日)午後1時30分~4時30分
場 所:亀戸カメリアプラザ9階第2研修室
発 表:神田 元

 全国には約8万8000社の神社があり、その中には「神宮」「大社」と呼ばれるような大きな神社がありますが、「一宮」「二宮」と呼ばれる“ナンバー・シュライン”(私が勝手に命名)というのがあります。地名にもなっていたりして、例えば、千葉県では、「上総一之宮」という地名があり、町名(一宮町)、JRの駅名にもなっていますし、愛知県には、「尾張一宮」があり、一宮市という地名、JR・名鉄の駅名になっています。二宮も、神奈川県に相模国二宮があり、町名も二宮町となっています。旧国によっては、二宮以下がない国もあれば、上野国のように九宮まで存在する国もあります。今回の発表では、“ナンバー・シュライン”についての由来から、それに派生する総社などの基礎的な神社についての整理をしてみたいと思います。ところで、大和国であれば一宮は大神神社、摂津国であれば住吉大社、伊豆国であれば三嶋大社と誰もが認める異論のない一宮がある一方で、東京都、埼玉県、神奈川県の一部を含む大国である武蔵国にもかかわらず、二つの一宮が存在します。一つは、皆さんよくご存じのさいたま市大宮区に存在する大宮氷川神社ですが、もう一つは、多摩市に存在する小野神社という小さな神社です。どうして、二つの武蔵の国一之宮が存在するのかについて、関係者にも取材してみましたので、結果を報告してみたいと思います。


[報告]
今回の発表に当たっては、是非ともフィールドワークをして、対象となった大國魂神社、小野神社、大宮氷川神社に出向いてインタビューを実施したいと思いました。三社とも快くインタビューに応じてくれ(大宮氷川神社だけ、メールでの回答)、改めて三社にお礼を申し上げたいと思います。今回、発表を進めているうちに、聞き手の皆さんにもっと具体例でイメージを持ってもらうために、各旧国毎に一之宮、総社のリストを作っておけば、さらに皆さんにおいてイメージがわき、理解が深まったと反省していました。望年会の席でも、「上総一ノ宮という駅も、一宮の近くにあるのですか。」という話が出ましたので。ちなみに上総国一之宮は、玉前神社といい、JR上総一ノ宮駅から歩いて8分の所にあるとのことです。また、質問で総鎮守のことを問われましたが、総鎮守とは、国または土地の全体を守護する神社をいいますが、あくまでその地域の住民の崇敬に基づくものであり、やはり法制上のものではないということです。(参加者36名)
発表者:神田 元