2026年
日 時:4月19日(日)午後1時30分~4時30分
場 所:亀戸カメリアプラザ5階第1研修室
発 表:川端真由美
中国の上古から春秋戦国時代にかけて、傑出した女性の伝記を集めた『列女伝』
母儀、賢明、仁智、貞順、節義、弁通・・・母として妻として後代の模範となるような女性の説話が、七つのカテゴリーに分類されています。
中でも悪い例を集めたのが「孽嬖(げっぺい)伝」です。「げつ」という漢字は「よこしまな」、「へい」は「お気に入り」で、つなげると邪悪な寵姫という意味になります。
絹を裂く美女、サイコパス美女、笑わない美女。古代王朝が滅びる時、申し合わせたように現れる傾国の美女たち。易姓革命を起こすためには、王朝の最後を飾るのは暴君でなければならず、暴君には男をそそのかす悪女の存在が必要だからです。
「私、そこまで悪いことはしなかったのに…」という彼女たちの言い分を聞いてみませんか?
[報告]
先日の学習会では、皆様の貴重なお時間を割いていただき、ありがとうございました。
反省点としては、内容をちょっと詰め込みすぎたかなと思っています。もっと要点を絞って、相手に伝わりやすいように話すべきでした。
当初は『列女伝』がメインでしたが、なぜ、あのような滅亡話が語り継がれてきたのか?という疑問が生まれ、途中からテーマが変わっていってしまいました。
『列女伝』著者の劉向はれっきとした皇族出身(劉邦の弟の子孫)の政治家であり、宮中蔵書の校訂作業を主導した儒学者でもあります。彼は文章を奏上することによって、皇帝を諫めたかったのだと言います。(成功したとは言い難かったようですが…)
このように、中国には古くから過去の記録を王者の行動を戒める教訓にすべきという史学思想がありました。歴史の根底を流れる思想を知ることで、長く複雑な中国史を理解する足掛かりになればいいなと思います。 (参加者44名)