2019年
2019.06.09 第619回見学会
集合:JR成田線「安食駅」改札外 10:50
解散:JR成田線「下総松崎駅」15:30
天気: →
(気温19℃/15℃)
参加人数:13名 歩行距離:–.-km
(出発)~ 安食駅(停) ⇒[千葉交通バス]⇒ 酒直坂上(停) ~ 龍角寺 ~ 房総のむら・ゆめテラス(昼食)~ 同・商家の町並み ~ 同・武家屋敷 ~ 風土記の丘資料館 ~ 竜角寺古墳群 ~ 旧平野家住宅 ~ 旧御子神家住宅 ~ 岩屋古墳 ~ 旧学習院初等科正堂 ~ 復元古墳 ~ 坂田ガ池 ~(終了)
和銅二年(709)、天から龍女がやって来て一晩の内にこの寺の全ての建物を建てたといわれ、初めは龍閣寺と呼ばれていました。さらに時代は下って聖武天皇の御世、この地が旱魃にみまわれた時、人々が雨乞いの祈願を行ったところ、印旛沼の主である小龍が老人の姿で現れました。小龍は人々の苦しみを救うため、大龍の許しを得ず雨を降らせましたが、代わりにその身は三つに裂かれ死んでしまいました。人々は皆かなしみ、龍の身体を三ヶ所に葬りました。その後、頭を納めた龍閣寺は龍角寺、腹を納めた印西の地蔵堂は龍腹寺、尾を納めた匝瑳の大寺は龍尾寺と名を改め、今でも人々は小龍のために祈り続けています。(龍角寺の龍伝説)
かつての龍角寺の伽藍配置は、塔と金堂が東西に並び立ち、奥に講堂が配置された法起寺式と呼ばれるもので、いまの本堂の裏手には三重塔と金堂の礎石が残っています。ご本尊は銅造薬師如来坐像(国重文)で白鳳仏の特徴がよく表れているとか。毎年11月にはご開帳があるそうです。この日はたまたまボランティアガイドの方が現地に居り、資料や写真を使った龍角寺の解説を聴くことができました。
房総のむらにあるレストランで昼食をとった後、ボランティアガイドさんのご案内により、まずは商家が立ち並ぶ江戸時代の町並みがそのまま再現されたエリアを見学しました。それぞれの商家の中では、伝統的なものづくりの体験コーナーがあり、時間があれば一日中でも楽しめることができそうです。
下総国佐倉藩の中級武士の屋敷が再現されています。
竜角寺古墳群について詳しく学ぶことができます。個人的には白毫がある人型埴輪が展示の中で一番興味をひかれました。古墳時代から仏教伝来後の飛鳥時代への過渡期に作製されたものとして、時代の移り変わりの様相をうかがい知ることができます。
高さ30mほどの台地上に、大小あわせて115基の古墳が集中するエリアです。ここの森の中を歩けば、どこを向いても古墳を見つけることができます。途中の高台の木々の切れ間からは、遠くに印旛沼を望むことができました。
富津市(かつての上総国)に寛延四年(1751)に建てられた名主の農家です。
南房総市(かつての安房国)に安永九年(1780)に建てられた中規模の農家です。
一辺約80m、高さ約13mの全国最大規模の方墳で、三段構造になっています。墳丘を見上げながら麓をぐるりと散策しました。
墳丘の南側には横穴式石室があります。内部には入れませんが、石室について詳しく書かれた解説板がありました。
明治32年、東京四ツ谷に建設され、のちに下総御料牧場との関連で成田市に移築。明治の洋風学校建築の代表的なものとして、国重文に指定されています。
正式には竜角寺古墳群第101号古墳と言います。263個の埴輪が配置された六世紀後半の古墳の様子が再現されています。
商家の町並みからずっとご案内頂いたボランティアガイドさんとはここでお別れ。池の周りを散策し、1km離れた下総松崎駅まで歩いて、この日の見学会は終了しました。