2025年
日 時:5月18日(日)午後1時30分~4時30分
場 所:亀戸カメリアプラザ6階第3研修室
発 表:中川 力
日本人は特殊だとよく言われますが、日本人の特徴や気質がなぜこのようになってきたのか、ということを考えてみたいと思います。
みなさんは日本人の特徴や気質について「あまり自己主張しない」、「本音と建前を使い分ける」、「勤勉で我慢強い」、「宗教観が薄い」・・・等々は日ごろの生活の中で今でも経験することではないでしょうか。また色々な諺にも現れています。
これらのことは、日本の地理的な条件や気象、風土をもとに、主に稲作を通じて日本人のDNAに刷り込まれてきたのではないかと思われます。
良い悪いは別として、これらの特徴や気質が明治維新においてアジア諸国に比べていち早く西洋技術を取り入れることができ、世界の強国と比肩するようになった一因です。また太平洋戦争の敗戦で大きな挫折を味わいましたが、戦後の復興は目覚ましいものがあり30年あまりで欧米諸国に比肩する経済大国となったのです。しかし、平成の失われた30年と言われる停滞もまた、同じ特徴、気質が災いして生じたとも考えられます。
これらの日本人の特徴や気質がなぜこのようになってきたのかについて歴史的に紐解き、今後日本はどうしていくべきなのか、皆さまと考えていきたいと思います。
[報告]
日本人の特徴や気質として「あまり自己主張しない」、「本音と建前を使い分ける」、「勤勉で我慢強い」・・・等と言われる原因についてお話しさせて頂きました。
・温暖で湿潤な気候のため稲作の文化が発達し、集団主義、勤勉で我慢強い気質になった。
・狭くない海に囲まれており、文明は入るが軍事的な侵略を受けなかったため軍事思想が欠落した。
・聖徳太子の神仏儒習合により日本人の宗教観が薄くなり、宗教の戒律にとらわれず外来の文化を取り入れ「いいとこどり」をする実際主義になった。
・支配者、住民が同じ民族で共通の倫理観、美意識を持っており話さないでも理解できるため、はっきりモノを言わない、表現をしない文化となり、やがて「本音と建前を使い分ける」ようになった。
このような気質により「江戸時代の天下泰平(安定)」から「明治時代の強い日本、急速な近代化」を達成し、さらに太平洋戦争の挫折から急速に「豊かな日本」を実現しました。しかし、その後「バブル崩壊」、「失われた30年」を経験しました。これらは良くも悪くも日本人の特徴や気質のなせる業であると説明させて頂きました。
これからの日本を考えていく上で歴史は非常に重要だと思います。そのために歴史を知り皆で色々考え、議論していくことが大切なことと思います。
当日は35名の方に参加、ご清聴していただきありがとうございました。
中川 力